電波プロダクトニュース



180404_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月4日 180404_01 TDK 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

低背化、大容量化を両立した金属キャップ付積層セラミックコンデンサ


TDKの金属端子付き多連MLCC
「メガキャップ・CAシリーズ」

[引用:TDK株式会社]

 TDKは金属キャップ付き積層セラミックコンデンサ(MLCC)「メガキャップ」の製品ラインアップを拡充している。新たな構造を採用することによって、低背化と大容量化を同時に実現した低抵抗タイプの多連型「メガキャップ・CAシリーズ」を開発した。7月から車載用の量産を開始する前に4月から産業分野に向けて量産、販売を開始する。当初、月産100万個。サンプル価格は500円。

 開発したのは、4月から発売する温度特性C0Gの2連タイプと3連タイプ。定格電圧は1kVと630V。静電容量は20n―300nF。

 7月から量産するのは、温度特性がX7T、X7S、X7Rの2連タイプと3連タイプ。定格電圧が25―630V。静電容量が1μ―150μF。

 ベースとなるMLCCは、5.7×5ミリメートルサイズ。

 新製品は、MLCCを縦に重ねる従来の構造とは異なり、横に並べる多連構造を採用。これによって、低背化と大容量化が同時に可能になり、従来の高信頼性MLCCでは実現できなかった領域に貢献できる。

 さらにハイパワー化に伴う大電流による発熱を抑制するために、金属端子材料を見直し、低抵抗化を実現している。

 MLCCと金属端子の接合には、リフロー高温化のトレンドに応えるために、はんだと挟み込み構造のハイブリッド接合を採用した。

 4月から販売するのは産業分野向け。工場や倉庫の自動化に使われる搬送用ロボットの充電時間の短縮化が求められ、非接触給電システムの高耐圧化、大電力化が進んでいることに対応。また、各種産業機器の平滑、デカップリング、プラグイン充電器の共振回路などでの需要に期待する。

7月から車載用

 さらに7月からはメーンアプリケーションとしてターゲットに掲げているのが車載分野。EVをはじめとする環境対応車は、駆動用ECUの高機能化に伴い数kW以上のハイパワーが必要。メガキャップは、金属フレームによって柔軟性を持ちメカニカル応力を吸収するため、優れた機械的応力、熱衝撃耐性を有しており、車載用高信頼性を満足することから、積極的に提案していく。


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