電波プロダクトニュース



180427_02
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月27日 180427_02 トーキン 半導体素子 半導体センサー 一般民生用

レンズ不要で樹脂ガラス越しの検知が可能な低背型焦電センサー


トーキンの低背型焦電センサー

<トーキンの焦電センサーの使用例>

[引用:株式会社トーキン]

 トーキンはレンズ不要で樹脂、ガラス越しの検知が可能な、厚みがわずか1.7ミリメートルの低背型焦電センサーを開発し、販売している。SMD型の素子だけでなく、周辺回路をモジュール化した製品などをラインアップし、セキュリティや家電製品の付加価値を高める電子部品として幅広く提案している。

 焦電型赤外線センサーは、人体などから発する赤外線を圧電セラミックが吸収し、その温度変化によって電荷を生じる焦電効果(パイロ効果)を利用して、人などの動きを検知するセンシングデバイス。同社は圧電セラミックを材料段階からプロセス、評価まで、一貫した製造技術を駆使する。

 焦電効果は温度変化によって誘電体の自発分極(表面電荷)が変化するため、同社では、ラインアップしている焦電材料からさらに自発分極性の高い焦電材料を開発し、高感度の焦電型赤外線センサーを実現したもの。

 独自の技術を生かして、レンズ対応への取り組みはもちろん、樹脂越しやガラス越し検知、レンズレスへの対応など、新たな提案を行っている。

 サイズは5×4.8×1.7ミリメートルと小型、薄型。視野角は60deg。数μAの低消費電流駆動で優れた耐高周波電波性能を有している。また、焦電材料は、鉛フリーリフローはんだ付けの高温にも特性が劣化しない特徴を持つ。

 現在、レンズレスで検知距離が樹脂、ガラス越しで最長20センチメートルと、ポリエチレン越しで同2メートルの製品を販売。新たにレンズがフラット型であるためカバー材が不要で、最長5メートルの距離の検知が可能なレンズ付きタイプや、周辺部材および回路を付けたモジュール製品として製品ラインアップを拡充。

 スマート家電、HEMSの本格的な普及が期待されているなか、テレビやモニター、照明、エアコン、さらにはセキュリティ機器、温水洗浄便座などでスマート化が要求されている。人の移動、不在・滞在状況に合わせてOn−Offや稼働の状態切り替えをするには優れた人感センサー(人の動きを感じ取るセンサー)が必要。さらに焦電センサーの新たな用途として、非接触スイッチとしても利用できる。

 同社は、製品ラインアップを強化することで、幅広い分野に向けて柔軟な提案活動を展開していく考えだ。


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