電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月14日 180614_02 TDKミクロナス 半導体素子 半導体センサー 一般産業用

多次元磁束密度を計測に適した磁気センサー「HAR379x」


 TDKは、子会社・TDKミクロナスにおける磁気センサーの新製品「HAR379x」を発表した。ISO 26262規格に対応し、高い安全性を要求される自動車や産業機器向けの多次元磁束密度計測に適する。サンプル出荷を開始しており、量産は19年第1四半期の予定。

 PWM出力と最新SAEJ2716(rev.4)に基づくSENTプロトコルのデジタル出力をサポート。新製品は、「HAC37xy」製品ファミリーの一つで、独自の3DHALテクノロジーを使用し、直線動作や位置はもちろん、0―360度(軸端ならびに軸側面でのセットアップ)の角度検出のためのデュアル・ダイSMDパッケージ版。

 幅広い特性のプログラミングと高精度により、角度情報と組み合わせて磁界振幅情報も計測するため、ギア・セレクタでは完璧なシステム・ソリューションとなる。どちらのパラメータもSENTインターフェイスの高速チャネルで出力。直線動作を計測する必要のあるデュアル・クラッチ・トランスミッションのクラッチ・ペダル位置検出、エンジン・ストローク・センサー、トランスミッション位置検出、シリンダ&バルブ位置センシング向けに最適なセンサー。

 新製品には、それぞれ独立して動作する二つのデュアル・ダイが入っている。上下に重ねられながらも機械的に個別に配置され、電気的には絶縁されている。先進組み立て技術により、両方のホール素子は近接しているので、実際の測定ではほとんど同じ磁界を計測するため、双方は同期した信号を出力する。

 ワン・パッケージによる冗長性を持つセンサー・ソリューションは、システムのコストを削減すると同時に、より小さなプリント基板の使用やはんだ付け箇所が減るため、信頼性も向上。超小型8ピンSOIC8パッケージで提供する。

 従来の平面ホール・テクノロジーでは、センサー表面に対して垂直方向の磁界のみ感知していた。同社は3DHALの開発により、標準CMOSプロセスで垂直ホール素子を実現。垂直方向と水平方向の磁界の相対的強度を計測することで精度の高い角度計測を行う。ピクセル・セルと呼ばれる低オフセット機能でX軸、Y軸、Z軸の磁界を検出する二つの縦型素子(BX、BY)と一つの水平素子(BZ)により構成され、電流スピニングによるオフセット補正を各軸に対して行っている。

 センサー表面に平行する磁界は、縦型ホール素子により計測され、垂直な磁界は水平ホール素子により計測。温度変化に対しても安定した高精度の位置計測を低価格で実現しながらコスト・ダウンも可能。

 さらに二つのダイはそれぞれ磁界の計算と信号補正のための信号処理機能、保護機能、PWM、SENTSAEJ2716出力を備える。


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