出力電力15W／30Wを90％内外の高効率で実現した絶縁型DC-DCコンバータ「CCGシリーズ」

絶縁型オンボードDC-DCコンバータ 「CCGシリーズ」 [引用:TDK株式会社]

　ＴＤＫは、ＴＤＫ―Ｌａｍｂｄａブランドの絶縁型ＤＣ―ＤＣコンバータ「ＣＣＧシリーズ」に３０Ｗ出力電力の２出力モデルを追加したと発表した。単出力に２出力モデルのラインアップでＩＣＴ、半導体製造装置、計測機器、一般産業機器などの制御基板向けとして一段と幅広い対応が可能になった。ＴＤＫラムダが、長岡工場で今月から量産を開始する。５年後には同シリーズ全体で年間１００万個を見込む。

　同シリーズは、１×１インチフットプリントを基本としたワイド入力の絶縁型オンボードＤＣ―ＤＣコンバータ。出力電力１５／３０Ｗを９０％内外の高効率で実現している。

　１５年に単出力モデルを販売以来、産業分野で好評を得ている。今回、２出力モデルをラインアップしたことで、現行の単出力モデルでは対応できなかったアナログ部品への対応を可能にし、一段と幅広い用途への対応が可能になった。

　今回の２出力モデルは、入力電圧が９―３６ＶＤＣ、１８―７６ＶＤＣと幅広いため、バッテリを入力源とする装置や異なる入力電圧（１２／２４ＶＤＣ系統、２４／４８ＶＤＣ系統など）を持つ制御基板などに最適。

　部品最適化による高効率（４８Ｖ入力、１５Ｖ出力タイプで９１％）の達成に伴い、−４０―＋８５度の広い動作周囲温度で使用できる。

　さらに金属ケースに加え、底面も基板銅箔によりシールドした６面シールド構造によって、ノイズも考慮された設計を施している。

　耐電圧は、１５００ＶＤＣ（１分間）で、入出力間の耐電圧を確保することで、安全性を向上している。

　出力電圧は、±１２ＶＤＣ、±１５ＶＤＣ。