ロボット関節部の角度を高精度に検出できるアキシアルタイプの複列磁気リング

NTNの複列磁気リング（アキシアルタイプ） [引用:NTN株式会社]

　ＮＴＮはロボット関節部の角度を高精度に検出できるアキシアルタイプの複列磁気リングを開発し、７月から量産を開始した。

　薄型、軽量、高精度な角度検出センサーシステムを構成できるラジアルタイプの複列磁気リングに、アキシアルタイプを加えた。

　ロボット関節部の角度検出のためのエンコーダ用や、モーター回転角検出のためのエンコーダ用に供給する。２０年度に年間で１億円の売上げを見込んでいる。

　複列磁気リングは輪形状の部品で、専用の磁気センサーＩＣと組み合わせることにより、角度検出として１７―２０ ビット （分解能約０.００２７―０.０００３４度）の絶対角の角度情報を出力することが可能。

　磁気式のため、光学式に比べて振動、温度、塵埃（じんあい）、油ミストなどに対する環境耐性に優れている。

　軸方向幅寸法が４ミリメートルと薄型で、装置の小型化に貢献できる。内径部にケーブルなどを通すことができる内径４１ミリメートルの中空形状のため、ロボット関節部への適用が容易。