105度2万時間保証の基盤自立型アルミ電解コンデンサ

ニチコンの基板自立型 アルミ電解コンデンサ 「LGZシリーズ」��と チップ型「UCMシリーズ」

JUAシリーズ [引用:ニチコン株式会社]

　ニチコンはアルミ電解コンデンサで業界最長の１０５度２万時間保証の長寿命化を実現した基板自立型「ＬＧＺシリーズ」を１０月から、チップ型「ＵＣＭシリーズ」の業界最高容量レベルφ１２.５―φ１８ミリメートルサイズを１９年３月から、それぞれ量産する。また、同社従来品と比べ抵抗を４分の１以下、耐久性を２倍の２千時間にしたリード線型電気二重層コンデンサ「ＪＵＡシリーズ」の量産を１０月から開始する。

　ＬＧＺシリーズは高信頼性電極箔を採用。電解液保持量の高い電解紙と組み合わせることで環境・再生可能エネルギー分野などのメンテナンスフリーや投資対効果の観点から増えている基板自立型アルミ電解コンデンサの長寿命化の要望に応えた。ニチコン大野第三工場（長野県安曇野市）で１０月から月産２０万個体制で量産を始める。サンプル価格５００円。

　▽定格電圧４５０ＶＤＣ▽静電容量範囲８２─３３０μＦ
　▽カテゴリ温度−２５─＋１０５度▽製品寸法φ３０×２５Ｌ─φ３５×５０Ｌミリメートル。

　ＵＣＭシリーズのφ１２.５─φ１８ミリメートル品は高容量電極箔、薄手化電解紙を採用。使用部材、構造の最適化で既存１０５度チップ品「ＵＣＤシリーズ」に比べ同一サイズで最大約１.９倍の高容量化、約２.１倍の高リプル化を実現。車載関連機器の電源バックアップ用コンデンサの高容量化、通信機器の高密度化に伴うコンデンサの小型高容量、高リプル化に応えた。

　１０月にサンプル出荷を開始、ニチコン大野（福井県大野市）で１９年３月から月産１００万個体制で量産に入る。サンプル価格１５０円─。

　今回の拡充定格
　▽２５─１００Ｖ▽１３０─５１００μＦ▽−５５─＋１０５度▽φ１２.５６×１３.５Ｌ─φ１８×２１.５Ｌミリメートル。▽耐久性１０５度５千時間保証。

　ＪＵＡシリーズは長期間安定電解液を採用。その他の部材も最適化。スマートメーターの電源バックアップ用、プリンタ、プロジェクタの補助電源用のほか、ドライブレコーダ用、衝撃感知式ドアロック解除システムのバックアップ電源用の低抵抗、長期間使用の要望に対応した。

　４０度１０年間使用中に５─２Ｖ間で１.２Ａを３秒間以上放電させる機器において、同社現行品ではφ１２.５ミリメートルサイズの２直列で体積７.７ｃｃ必要だった。新製品はφ１０ミリメートルサイズの２直列で体積３.１ｃｃと約６０％の小型化が可能。ニチコン大野第三工場（長野県安曇野市）で１０月から月産１０万個で量産。

　▽２.７ＶＤＣ▽２.５─４.７▽−４０─＋７０度▽φ８×２０Ｌミリメートル、φ１０×２０Ｌミリメートル▽７０度２千時間保証。

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