10Gbps対応のUSBタイプCコネクタ

日本モレックスの ＵＳＢタイプＣコネクタとケーブル

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、高速データ伝送が求められるＩ／Ｏアプリケーション向けに、「ＵＳＢタイプＣコネクタおよびケーブル製品ファミリ」を発表した。最大１０Ｇｂｐｓの伝送速度をサポートし、堅ろうかつ信頼性の高い接続性を提供する。

　モレックスのＵＳＢタイプＣコネクタおよびケーブル製品ファミリーは、ＵＳＢ３.１規格に準拠したタイプＣコネクタで、ＵＳＢタイプＣレセプタクルおよびＵＳＢタイプＣプラグ、ＵＳＢケーブルから構成される。

　レセプタクルとプラグは５.０Ａ電源に対応している。給電用途に利用した場合、従来のマイクロＵＳＢ２.０の電流定格１.８Ａと比較して、バッテリ充電時間を６４％短縮できる。

　ＵＳＢタイプＣレセプタクルの主な特徴は、高耐熱ナイロン素材を用いたハウジングはコネクタの強度を高めるとともに、中間プレートと端子間の短絡を低減できる。中間プレートのタング設計によって、コネクタの誤嵌合による損傷を防止し、高い接続信頼性を確保した。防水バージョンもラインアップしている。

　ＵＳＢタイプＣプラグの主な特徴は、一体成形のメタルシェル構造により、タイプＣ以外のＵＳＢケーブルと容易に識別可能。ハウジングとシェル間のポリエステルフィルムにより、嵌合中の潜在的な電気的短絡を防止している。嵌合長が短いため、省スペース化と設計柔軟性を実現。

　ＵＳＢケーブルの主な特徴は、最大１００Ｗ（２０Ｖ／５.０Ａ）の高出力アプリケーションに対応。１万回の嵌合サイクルで高い耐久性を実現。高速ネットワークアプリケーションに対応する最大１０Ｇｂｐｓのデータ速度。完全に遮断されたＥＭＩ／ＲＦＩ保護を提供。４Ｋ解像度の高品質な映像信号を伝送可能。ＵＳＢ２.０と３.１の速度に対応し、様々なアプリケーションが利用できる。

　同製品ファミリーの用途は、電子時計やスマホ、ワイヤレス充電器、ＰＣ、ビデオゲームなどの民生機器をはじめ、ドアロックシステムやオシロスコープ、空気浄化システム、ＰＯＳレジスタ、ＡＴＭなどの産業および商業用機器、医療、自動車、航空機といった幅広い用途に適している。

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