鮮やかな赤色、駆動光出力3Wのプロジェクタ光源用長寿命半導体レーザー

６３８ナノメートル 赤色高出力半導体レーザー 「ＭＬ５６２Ｇ８６」

　三菱電機は、プロジェクタ用光源の新製品として、発光波長６３８ナノメートルの鮮やかな赤色で、世界最高のパルス駆動光出力３.０Ｗ、ＭＴＴＦ（製品が故障するまでの平均時間）２万時間以上を達成し、広い動作温度範囲を実現した赤色高出力半導体レーザー「ＭＬ５６２Ｇ８６」を開発した。１１日からサンプル提供を開始し、４月１日に発売する。同製品により、プロジェクタの高輝度化・小型化が図れる。

　新製品はレーザー素子の構造や製造プロセスの改良により、従来比２０％増となる世界最高のパルス駆動光出力３.０Ｗを実現し、信頼性の指標となるＭＴＴＦで２万時間以上を達成した。

　また、広い動作温度範囲の実現により、プロジェクタを小型化・低コスト化。放熱性の高い大型のφ９ｍｍ　ＴＯ―ＣＡＮパッケージにより、パルス駆動光出力３.０Ｗをケース温度０―４５度の広い動作温度範囲で実現した。上限のケース温度５５度の高温動作でも、世界最高のパルス駆動光出力２.１Ｗを達成。そのため、冷却構造の簡素化が可能となり、プロジェクタの小型化や冷却ユニットの低コスト化が図れる。

　サンプル価格（税別）は１万円。

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