高い屈折率、高透過を実現したガラス基板

ＡＧＣのＡＲ／ＭＲグラス向けガラス基板

　ＡＧＣは、ＡＲ／ＭＲグラス向けの高屈折率で高透過のガラス基板を開発した。既に国内のガラス製造拠点で量産体制を整えた。

　実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張するディスプレイの開発が活発化しており、ＡＲ（拡張現実）やＭＲ（複合現実）の表示に対応した��ＡＲ／ＭＲグラス�≠ﾆ呼ばれるメガネ型のデバイスが注目されている。スマホに続く次世代バイスとして、市場拡大が期待されている。

　同社では以前から、この次世代デバイスに対して、半導体パッケージガラス基板や様々な特性を持つ光学電子部品を開発・提案してきた。

　今回、数年前から着手していたＡＲ／ＭＲグラス向け基板の開発に成功、量産体制を整えた。

　同基板は、視覚を拡大できる高屈折率であること、画像を鮮明に見せるため高透過であることが要求されている。

　また、高平坦性や表面の平滑性など、高度なガラス加工技術も求められる。開発したガラス基板は、こうした特性を全て兼ね備えている。

　同社は、このガラス基板をＡＲ／ＭＲグラス市場に加え、車載向けなど幅広い市場への展開を目指す。

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