電源システムを低消費電力化小型化可能なパワー半導体5タイプ

航空電子のFAKRA規格対応防水同軸コネクタ 「MX66シリーズ」

　日本航空電子工業は、車載電装機器用コネクタの新製品として、ＡＤＡＳやコネクテッドカーなどで使用されるＦＡＫＲＡ規格に対応した業界最小クラスの防水同軸コネクタ「ＭＸ６６シリーズ」を開発した。

　近年、自動車ではＡＤＡＳ、自動運転、コネクテッドをキーワードに、情報通信量の増加、高画素デジタル化による情報通信機器間信号の高速伝送化が進んでいる。コネクタに関しても、高速伝送対応が求められるだけでなく、車室内外のカメラ搭載数が増加しており、防水コネクタのニーズも高まっている。

　こうした動きに対応し、同社は、グローバルで標準的に採用されている車載高周波同軸規格であるＦＡＫＲＡ規格に対応した小型低背防水同軸コネクタＭＸ６６シリーズを開発した。

　同シリーズは、３ＧＨｚクラス（条件による）の高周波伝送に対応し、ＦＡＫＲＡ規格に準拠したキー形状、色相を設けることで、複数のコネクタを使用する際の誤嵌合防止や機器ごとに使い分ける際の識別が容易に行えるようにした。

　防水性能ではＩＰＸ９Ｋ相当に対応し、厳しい防水耐久性を有しながら、ＦＡＫＲＡ用防水コネクタとして業界最小クラスを実現した。ケーブル引き出し方向はストレート／アングルコネクタ合わせて４方向に対応が可能で、車載カメラ用途ではリア、フロント、サイドの各カメラに使用可能。加えて、外部通信を行うアンテナと通信モジュールの接続にも使用できる。

　同製品は、ケーブルハーネスとして販売し、コネクタ単品での提供は行わない。

　主な特徴は、ＦＡＫＲＡ防水用コネクタとして業界最小クラスを実現。伝送性能と信頼性確保のため、ハーネス品にて提供。ＦＡＫＲＡ規格に準拠したキーバリエーションを準備。ケーブル引き出し方向は、車載カメラ用途としてストレートアングルコネクタを含め４方向に対応。優れた防水性能（嵌合防水でＩＰＸ９Ｋ相当）を実現している。同軸ケーブル（１.５Ｄ相当）に対応。

　適用市場は、車載カメラ、そのほか車載通信機器。
　一般仕様は、極数は１芯。使用温度範囲は−４０―＋１０５度。
　同社ではＡＤＡＳ、自動運転、コネクテッドカーなどに向け製品を拡充、自動車の電装化への貢献を目指す。

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