電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月5日 190905_01 日本航空電子工業 接続部品 コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット 自動車機器用

一度の操作で完全嵌合が実現できる自動車エアバッグ用コネクタ


航空電子のエアバッグ用コネクタ
「MX72A/Bシリーズ」

 日本航空電子工業は、自動車エアバッグ用コネクタの製品ラインアップを拡充する。同社は、グローバル標準化が進む車載エアバッグ用AK2スクイブ(点火装置)コネクタに準拠し、かつ作業性を向上させた「MX72A/Bシリーズ」を開発した。不完全嵌合防止にも役立ち、エアバッグ装置の信頼性向上に貢献する。
 自動車の安全性能のさらなる向上に向け、近年は搭乗者に加えて歩行者まで含んだ安全性の確立が重要となっている。このため、従来の運転席、助手席に加え側面や後部座席、さらには歩行者用として車のフロントなど、様々な箇所にエアバッグが搭載されるようになり、今後もさらに増加していくことが予想されている。

 車載エアバッグのインフレータ用スクイブコネクタは、AK2と呼ばれるタイプが欧米で標準採用され、グローバルに展開されてきている。だが、その多くは、CPA(コネクタ嵌合位置保証=コネクタ嵌合時に別部品を最後に挿入することで完全嵌合を確認する方式)と呼ばれる部品を挿入することで完全嵌合を保証する構造であるため、2回の操作が必要となる。また、目視による嵌合確認ができない箇所では、CPA半挿入による不完全嵌合などが起こる問題があった。

 こうした中で、同社は一度の操作で完全嵌合が可能なAK2準拠の車載エアバッグ用スクイブコネクタとして、MX72A/Bシリーズを開発した。

 同シリーズは、スプリングの反力を利用した半嵌合防止機構による完全嵌合タイプのコネクタ。嵌合時にクリック感があり、一度の操作で嵌合確認ができるため、作業性の向上とともに不完全嵌合を防止でき、エアバッグ装置の信頼性向上に役立つ。また、複数個使いに対応するため、USCAR、ISO規格準拠の誤嵌合防止用キーを3種類用意している。

 同社は、エアバッグ用製品としては、このほかECU用コネクタ「MX67シリーズ」や中継用コネクタ「MX36/37シリーズ」なども用意しており、今後もエアバッグ向けに、安全に使用できるコネクタを提供していく。

 MX72A/Bシリーズは、ケーブルハーネスとしての販売を行い、コネクタ単品での提供は行わない。

 主な特徴は、スプリングによるコネクタ完全嵌合タイプのため、CPAが不要で良好な操作性を確保。コネクタも挿入抜去が可能。端子チェック穴による誤配線を防止。誤嵌合防止用キーコードは3種類。接触部は金めっきで高い信頼性を持つ3点接触。適用電線は0.35sqおよび0.5sq。

 一般仕様は、極数は2極。適用規格はUSCAR―2、USCAR―21。使用温度範囲−40―+100度。コネクタ挿入力45N以下。


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