電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月4日 191004_01 日本ケミコン 受動部品 コンデンサ 自動車機器用

小型・長寿命のMHSシリーズΦ8/10サイズ追加


日本ケミコンのチップアルミ電解コンデンサ
「MHSシリーズ」

 日本ケミコンは、次世代高速通信規格5Gの基地局、自動車の自動運転やADASといった成長分野に向けて、チップアルミ電解コンデンサの製品ラインアップを拡充している。小型、長寿命品である「MHSシリーズ」にφ8ミリメートル、φ10ミリメートルの2サイズを追加。20年3月からサンプル出荷、同年10月から月産100万個で量産を開始する。

 MHSシリーズは、製品追加でφ8/φ10/φ12.5/φ16/φ18ミリメートルの5サイズとなった。静電容量は16-100V(φ8ミリメートル、φ10ミリメートルは16-80V)定格で、62-6200μFをカバー。耐久性は、φ8ミリメートルとφ10ミリメートルサイズが125度3000時間保証、φ12.5-φ18ミリメートルサイズが125度5000時間保証。

 今回、チップアルミ電解コンデンサの製品ラインアップを拡充したのは、5Gの基地局が高速、大容量化のために小型基地局(スモールセル)が数十メートル単位で設置されることになりコンデンサには小型化が一段と求められるようになる。

 しかも基地局が24時間稼働し、へき地に設置される場合はメンテナンスが困難。そのため、コンデンサには高温度、長寿命化が求められる。省スペース化に向けても、小型化と多数の部品と同時に実装するための高温リフロー対応も必要となる。

 一方、自動車は自動運転技術の進化とともにADAS搭載が定着化している。例えば、カメラECUはセンサー近傍に配置され、直射日光などの環境にさらされる傾向があり、しかも防水、防じんなど密閉された構造のため、ECU内部は高温度環境になる。また、電源瞬低・瞬断暖対策などに大容量化を求められるようになった。

 こうした成長分野における技術ニーズに向け、今回2サイズを新たに追加したもの。

 開発品は、従来品MVHシリーズのセパレータの厚み50マイクロメートルから新たに30マイクロメートルへと薄くし、アルミ電極箔の収容量を向上(表面積を拡大)するとともに、新規開発した高容量電極箔を採用し、従来品に比べ静電容量を最大3.8倍、125度長寿命保証品において、業界最高容量を実現。低温特性に優れ、蒸気圧が低く高温中での蒸散が少ない高性能電解液を採用。また、高温での電解液蒸散を抑制した新規開発の封口ゴムを採用したことで、125度長寿命要求と高温リフロー要求への対応を両立した。


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