電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
10月25日 191025_02 日本航空電子 接続部品 コネクタ・プラグ・ジャック・ソケット 自動車機器用

車載エアバッグ用K2K救い部コネクタに準拠した「MX72A/Bシリーズ」


車載エアバッグ用AK2スクイブコネクタ

 日本航空電子工業は、自動車用コネクタの重点分野の一つにエアバッグ用コネクタを掲げ、車載エアバッグ用スクイブ(点火装置)コネクタの積極的な展開を図っている。

 同社は、エアバッグ用コネクタの製品ラインアップ拡充として、グローバル標準化が進む車載エアバッグ用AK2スクイブコネクタに準拠し、かつ作業性を向上させた「MX72A/Bシリーズ」を今夏に発表した。不完全嵌合防止にも役立ち、エアバッグ装置の信頼性に貢献する。

 このほか、エアバッグ用製品として、ECU用コネクタ「MX67シリーズ」や中継用コネクタ「MX36/37シリーズ」なども用意しており、今後もエアバッグ向けに、安全を切り口としたコネクタの提供に努める。

 先頃開催された「CEATEC2019」(千葉幕張メッセ)では、これらのエアバック用コネクタの製品紹介とともに、エアバッグシステムにおけるエアバッグECUから各エアバッグまでのネットワークと、コネクタ接続構成を紹介するパネル展示を実施した。

 自動車の安全性能のさらなる向上に向け、近年は搭乗者に加えて歩行者まで含んだ安全性の確立が重要となっている。このため、従来の運転席、助手席に加え、側面や後部座席、さらには歩行者用として車のフロントなど、様々な箇所にエアバッグが搭載されるようになり、今後もさらに増加していくことが予想されている。

 車載エアバッグのインフレータ用スクイブコネクタは、AK2と呼ばれるタイプが欧米で標準採用され、グローバルに展開されてきている。だが、その多くは、CPA(コネクタ嵌合位置保証:コネクタ嵌合時に別部品を最後に挿入することで完全嵌合を確認する方式)と呼ばれる部品を挿入することで完全嵌合を保証する構造であるため、2度の操作が必要となる。また、目視による嵌合確認ができない箇所では、CPA半挿入による不完全嵌合などが起こる問題があった。

 これに対し、同社は一度の操作で完全嵌合が可能なAK2準拠の車載エアバッグ用スクイブコネクタとして「MX72A/Bシリーズ」を開発した。同シリーズは、スプリングの反力を利用した半嵌合防止機構による完全嵌合タイプのコネクタ。嵌合時にクリック感があり、一度の操作で嵌合確認ができるため、作業性の向上とともに不完全嵌合を防止でき、エアバッグ装置の信頼性向上に役立つ。また、複数個使いに対応するため、USCAR、ISO規格準拠の誤嵌合防止用キーを3種類用意している。

 MX72A/Bシリーズは、ケーブルハーネスとしての販売を行い、コネクタ単品での提供は行わない。


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