電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月14日 191114_01 ローム 半導体複合部品 機能モジュール 一般産業用

Wi-SUNエンハンスドHAN対応の評価キット


評価キット「BP35C1−J11−T01」と
「BP35C2−J11−T01」

評価ボード「BP359C+BP35A7A」と
「BP35C1−J11−T01」の接続イメージ

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 ロームは、国際無線通信規格Wi-SUN Enhanced HAN対応の評価キットとして、アンテナ・コネクタ搭載モジュール「BP35C1-J11-T01」と、USBドングル「BP35C2-J11-T01」を開発した。

 11日からチップワンストップ、コアスタッフオンライン、アールエスコンポーネンツのインターネット商社で販売を始めた。

 ネット販売価格は、アンテナ・コネクタ搭載モジュールが7500円(税別)、USBドングルが1万5800円(同)。評価キットを使用するために必要なスタートガイドなど各種ドキュメントはローム公式Webサイトからダウンロードできる。

 今回の評価キットは、3月に発売したWi-SUN Enhanced HAN対応無線通信モジュール「BP35C0-J11」が好評で、同モジュールを簡単に評価したいという要望に応えて開発を進めていた。20-22日にパシフィコ横浜で開催される「ET&IoT Technology2019」のチップワンストップ、コアスタッフのブースで展示予定。

 BP35C1-J11-T01は、BP35C0-J11を搭載し、アンテナとボード・ツー・ボードコネクタを実装した。アンテナ設計や基板へのモジュール実装が不要なため、スマートメーター情報を活用する新しいサービスや家電、センサーなどの各種機器でのWi-SUN Enhanced HAN評価が簡単に行える。ボード・ツー・ボードコネクタで基板に接続。別売のローム製評価ボード「BP359C+BP35A7A」を使用して機器に接続して評価する。

 BP35C2-J11-T01は、BP35C0-J11を搭載し、アンテナを内蔵したUSBドングル。市販のゲートウエイなどのUSB端子に差し込めば、簡単にWi-SUN Enhanced HANのネットワークを後付けで構築できる。

 ロームは、通信事業者や電力事業者など約200社からなるWi-SUN Allianceに参画。グループ会社ラピスセミコンダクタ製造の無線通信LSIを搭載したWi-SUNモジュールを業界に先駆けて量産。規格テストの基準器(CTBU)にも採用されるなど、ロームグループでWi-SUN製品の開発に取り組んでいる。

 Wi-SUNは、特定小電力無線やSub-GHzの無線周波数帯を使用した無線通信規格。日本では920メガヘルツを使用。無線LANのWi-Fiと比べ低消費電力で、通信距離が長いという利点を持つ。スマートメーターや交通インフラなどスマートコミュニティのほか、医療や工場、農業など幅広い分野への展開が期待されている。

 その中でWi-SUN Enhanced HANは、最新のHAN(ホーム・エリア・ネットワーク)向け無線通信規格として、新たにリレー通信機能とスリープ通信機能を採用した。

 リレー通信機能は従来Wi-SUN規格における1対多(ゲートウエイ・エンドデバイス)のスター型接続ではなく、1対多対多(ゲートウエイ・中継機・エンドデバイス)のツリー型接続が可能。端末同士で中継機の役割を担い、通信距離が離れていても、より安定したネットワークを構築できる。スリープ通信機能は、省電力動作を意識した双方向通信方式を実現できるため、ユーザーは電池駆動に最適な通信を行うことができる。


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