従来製品に比べて約20％の小型化を実現したねじ端子型アルミ電解コンデンサ「B43707」および「B43727」

TDKのEPCOSブランド ねじ端子型アルミ電解コンデンサ

　TDKは、日本市場でEPCOSブランドのアルミ電解コンデンサの拡販を推進している。インダストリ分野におけるねじ端子型および基板自立型の小型、大容量、高リップル、長寿命化といったニーズを取り込む。

　新たに従来製品に比べて約20％の小型化を実現したねじ端子型アルミ電解コンデンサ［B43707］および「B43727」の販売を開始した。

　新製品は、定格電圧が400Vおよび450Vで、静電容量1800μ-1万8000μFをカバーする。高い電気量（CV）で、小型化を実現した点が大きな特徴。サイズは、静電容量、電圧に応じて、φ51.6×80.7-φ76.9×220.7ミリメートル。従来製品に比べて体積比で約20％の小型化した設計。

　最大動作温度範囲は85度で、保証寿命は1万2000時間。ケース内部における高温度化を抑制し、最大63.9A（100ヘルツ、60度）の高いリップル電流耐量を有している。さらに特別なベース冷却設計も用意しており、リップル電流耐量を倍増させることが可能。

　「B43707」はリングクリップを用いた実装が想定されており、「B43727」はケース底面に固定用の溶接スタッドを備えている。

　EPCOSブランドのアルミ電解コンデンサは、SMDからねじ端子型、さらには車載グレードなど、幅広い用途をカバーできる製品をラインアップ。

　その中で日本市場においてはインバータ、工業用電源、UPS、さらには太陽光および風力発電のコンバータなど、インダストリ分野をターゲットにねじ端子型、基板自立型を主力に事業拡大に取り組んでいる。

　最大φ90の大型品、最大600Vの高耐圧品といった特殊用途向けの製品も供給できるが、特に400Vおよび450V定格クラスの市場規模が大きいことを踏まえ、今回新製品を市場に投入することにした。

　引き続き、小型、大容量、高リップル、長寿命化といった技術を高度化し、ねじ端子型および基板自立型での製品ラインアップの拡充に取り組んでいく考えだ。

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