電波プロダクトニュース



200415_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月15日 200415_01 米マキシムインテグレーテッド 半導体集積回路 その他IC 移動体通信機器用

従来比サイズが50%低減し、バッテリ寿命20%延長した高性能パワーマネジメントデバイス


MAX77654は小型化と
バッテリ寿命延長を実現(製品イメージ)

 米マキシムインテグレーテッドはこのほど、ウエアラブルおよびヒアラブル機器向けのパワーマネジメントIC「MAX77654」を発表した。

 新製品は、サイズを従来のディスクリートソリューションと比べて50%削減し、19平方ミリメートルの小型サイズを実現。バッテリ寿命を20%延長することができる。一つのインダクタから三つの出力が可能で、従来の4チップシステムの効率を16%上回る91%を実現する。

 新製品は、従来それぞれ3個使用していたバックブーストコンバータとインダクタを1個のコンバータとインダクタに置き換えることで、実装面積を大幅に削減。小型化により、システム設計者はスペースに制約のある民生機器に以前よりも多くの機能を実装することができる。

 ウエアラブルやヒアラブル機器が小型化を追求する中で、バッテリ寿命の延長、熱放散やノイズの低減についても考慮する必要がある。新製品は熱放散を低減し、シングルインダクタシステムのパワーソリューションを使用する場合と比べて、システムの基板温度を20度以上引き下げる。また、ノイズに敏感なレールに対応して20mVp-p未満という優れた出力電圧リップル性能を発揮する。

 小型バッテリに最適化されたチャージャを搭載し、急速充電電流は7.5-300mA、バッテリ安定化電圧は3.6-4.6V、完了電流は0.375-45mAでそれぞれ設定可能。JEITAバッテリ温度モニターにより充電電流、バッテリ安定化電圧を調整し、安全な充電を実現する。

 近年、小型民生機器は高機能化が進んでいる。新製品は音声コマンド、決済、GPS、ジェスチャ制御、3D認識など、付加価値の高いモジュール実装を可能にする。


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