電波プロダクトニュース



200416_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月16日 200416_01 ニチコン 受動部品 コンデンサ パソコン・OA機器・LAN用

業界最小サイズレベルで105℃5000時間保証の基盤自立型アルミ電解コンデンサ


105度5000時間保証基板自立形アルミ電解コンデンサ

リード線形電気二重層コンデンサ「JUHシリーズ」

85度1000時間保証 リード線形EDLCも

 ニチコンは、業界最小レベルの105度5000時間保証を実現し、サーバー電源やスイッチング電源の小型化、長寿命の要望に応えた基板自立形アルミ電解コンデンサを9月からサンプル出荷を始め、21年1月に量産を開始する。また、業界最高レベルの85度対応1000時間保証、2.5Vでスマートメーター、ドライブレコーダ、IoT機器のバックアップ電源用途向けのリード線形電気二重層コンデンサ(JUHシリーズ)を4月にサンプル出荷を開発し、10月から量産を始める。ともにニチコン大野第三工場(長野県安曇野市)で月産能力30万個の供給体制を整え生産する。

 105度5000時間保証の基板自立形アルミ電解コンデンサは、同社従来の105度5000時間保証品「LGXシリーズ」より体積比で最大28%減を実現した。定格電圧450VDC、定格静電容量範囲120-1000μF、カテゴリ温度範囲マイナス25-105度。製品寸法φ22×25L×φ35×60Lミリメートルの28サイズを取りそろえた。

 主要材料であるアルミ電極箔のビット数、ピット長の制御による電極面積の拡大と、新規開発の高容量電極箔を用い、大幅に小型化した。LGXシリーズの450V、120μF品がφ22×35Lミリメートルだったのに対し、今回の新製品はφ22×25Lミリメートルと製品高さが10ミリメートル低い。電解紙の厚みの薄手化による電極箔幅の拡大、素子の巻き取り数増による高容量化と、電解液の保持力を高め長寿命化した。

 同社従来品「LGXシリーズ」はφ35×50Lミリメートル(560μF)までのラインアップだったが、新製品はφ35×50Lミリメートル(820μF、リップル電流2160mA)、φ35×55Lミリメートル(820μF、2260mA)、φ35×60Lミリメートル(1000μF)まで取りそろえた。

 85度対応、2.5VDCの電気二重層コンデンサ「JUHシリーズ」は、同社従来品「JUMシリーズ」で70度1000時間保証だったのを85度1000時間保証と高温度対応にした。JUMシリーズと同じ70度で使用すると2500時間保証が可能となる。長期的に熱安定性の高い電解液、高温でも劣化しにくい添加剤を採用。高耐熱の熱劣化しにくい新規の活性炭電極を用いて、業界最高レベルの85度1000時間(2.5V)の高耐久性を実現した。

 また、業界で定格電圧2.3Vの電気二重層コンデンサが多い中、JUHシリーズは2.5Vにして蓄えられるエネルギー量を増やし、電力、水道のスマートメーターやガスメーターのバックアップ電源としての性能をさらに高めた。

 リード線形でφ8×11.5L(静電容量1F)/φ8×20L(2.2F)/φ10×20L(3.3F)/φ12.5×20L(4.7F)/φ12.5×31.5L(10F)ミリメートルの5サイズをそろえた。

 屋外設置も多いスマートメーター、ガスメーターのバックアップ電源用の電気二重層コンデンサに求められる高温度対応、高耐久性に応えた。


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