48V電源バスから直接電圧変換できるチップパッケージの電源コンポセット

電源コンポーネントセットを搭載した AIアクセラレータカード

　米バイコーはこのほど、高性能GPU、CPUおよびASIC向けの48V電源バスから直接電圧変換できるチップパッケージの電源コンポーネントセットを発表した。

　今回発表したのはカレントマルチプライヤ「MCM4609」（変換比率固定DC-DCコンバータ）とドライバー「MCD4609」（DC-DCレギュレータ）の2製品。セットで用いることで最大650A（連続）、1200A（ピーク）を供給する。

　MCM4609は45.7×8.6×3.2ミリメートルの小型・薄型サイズで、プロセッサの近くに配置することができるため、電力供給ネットワークの損失が減り、電源システムの効率を向上することができる。

　両製品は、GPUやAIカードの供給に最適。新たに評価する場合には評価ボード「Hydra�U」を提供する。

　両製品のリリースによって、同社のパワーオンパッケージ技術に水平方向から給電する方式である「LPDソリューション」が加わった。

　さらなる大電流化に対応するため、同社ではLPDソリューションよりも高い電力密度を達成する革新的な「VPDソリューション」を間もなくリリースする予定。

　VPDソリューションは垂直方向から給電する方式で、プロセッサの裏面にDC-DCコンバータを取り付け、垂直方向に電力供給する。

　同社独自のパワーオンパッケージ、LPDソリューション、VPDソリューションにより、AI向けアクセラレータカード、高密度AIクラスタ、高速ネットワークなど向けの高性能プロセッサに対し、高電力密度・高効率の給電を実現する。

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