SMKが2芯フェルール開発

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 SMKは、光部品として独自の電鋳製法による「メタルフェルール」を開発、量産体制を確立しているが、このほど新たにこの製法の特徴を生かした2芯化および外径0.5mmの細径化に成功、この2製品をメタルフェルールのレパートリーに加えた。
 2芯フェルールは、光カプラー・光アイソレーター・WDM(波長分割多重)システムでの需要が期待されている。
 そしてフェルールの細径化は、光コネクターの小型・高密度化の要求や光デバイスの小型化に対応したもの。
 電鋳製法によるメタルフェルールは、光ファイバーと同径の芯線に電気分解による電着を利用して金属を成長させた後、芯線を除去して作る方法のため中心穴加工をする必要がなく、高い穴径精度を有しており、中心穴径と外径の真円および同心精度も高い。
 従来のジルコニアフェルールと比較して最大の特徴はフェルールの多芯化・細径化が容易なことで、芯線数を増やすことで多芯化、電解時間により細径化ができることである。
 この製法はさらに多芯化や細径化も可能で、従来のジルコニアフェルールに比べてカスタム形状にも対応できる。
 このメタルフェルールは、耐食性のよいニッケル金属をベースにしており、溶接性もよく、光ファイバー組み込み後の研磨がジルコニアフェルールに比べて容易である。
 2芯フェルールは、外径1.0mm、内径0.125mm、ピッチ0.250mm、長さ3mm。外径0.5mmフェルールは外径0.50mm、内径0.125mm、同心度1.4μm、長さ4.5mmとなっている。

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新製品の2芯化メタルフェルール
各種のメタルフェルール





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