業界トップの低ON抵抗の新型パワーMOS FETを開発

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 ロームは、標準的なSOP8サイズで業界トップの低ON抵抗2.4mΩ(ID=20A時)を実現したパワーMOS FET「RQW250N03」を開発、11月からサンプル出荷を開始する。サンプル価格は300円。2004年1月から当面月100万個出量産を予定している。
 パワーMOS FETは、セットの電源部に使用されているが、電子機器の低電圧化により大電流の要求が拡大している。中でももっとも要求の厳しいのがノートパソコンのCPU電源部で、この部分では1.3Vに低出力化が進むとともに、60A以上もの大電流が求められており、マルチフェーズ化によって同期整流型のDC―DCコンバーターが複数チャンネル使用されている。この同期整流部に使用されるMOS FETは、低ON抵抗で低Qgdが強く求められている。
 新型パワーMOS FETは、業界最小の低ON抵抗(従来比50%減)に加え、Qgdが11nC(従来比20%減)を達成しており、さらにパッケージパワー3Wの高い放熱性を持つ新パッケージを実現している。
 とくにノートパソコンの同期整流型DC―DCコンバーターでは、1個使い時の電源変換効率が従来のMOS FET2個使いの特性を上回る高性能を示している。これにより、従来2素子を並列接続していた回路を1素子に置き換えることが可能になる。
 このMOS FETはパソコン用だけでなく、超ON抵抗を求めるあらゆる用途に適しており、各種セットの電源に使用できる。
   
写真1
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パワーMOS FET「RQW250N03」





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