各種検査装置やプリンタなどの産業機器向けソフトウェアによる動画・静止画の画像処理を実現した高性能画像プロセッサ

　リコーはこのほど、各種検査装置、医療機器、映像機器、スキャナ、プリンタなどの用途向けに、ソフトウエアによる動画・静止画の画像処理を実現した高性能画像プロセッサ「Ｒｉ２００１Ａ」を開発、１２日からサンプル受注を開始した。サンプル価格は２万５千円。量産価格は７千円（２万個受注時の単価）。販売個数は当初月１万個を予定している。

　 新製品は、Ｒｉ２００１の後継製品で、３５２個のプロセッサエレメント（演算ユニット）を持つ専用の超並列処理エンジンＲｉ２０コアを内蔵。内部動作周波数２８０メガヘルツでピーク性能９８.６ギガＯＰＳ（１秒間に１０億回処理）という高速画像処理を実現している。

　 また、９０ナノメートルＣＭＯＳプロセスの採用により、ピーク性能時において、約２Ｗという低消費電力を実現している。

　 さらに、Ｒｉ２０シリーズ共通でソフトウエア互換性を保っているため、複数の機種で何世代か共有できる共通プラットフォームを開発する場合でも、システム側の基本ソフトウエア構成はそのままに、容易に性能向上を図ることができる。