カラー複写機や事務機の高精細化や回転制御機器の省エネ化に最適でフランスSNR社と共同開発し回転検出能力を従来品の最大40倍高めた高分解能回転センサー付き軸受

　ＮＴＮは、ＳＮＲ社（フランス）と共同で、回転検出能力を従来品の最大４０倍に高めた「高分解能回転センサー付き軸受」を開発した。

　ＳＮＲ社が保有するセンサーは、ＩＣ上に複数個配置した磁気センサーの検出信号をＩＣ内部で信号処理し、高分解能の回転信号を出力する。同センサーのＩＣサイズは６×７ミリ。

　ＮＴＮが蓄積してきた軸受へのセンサー実装技術を活用し、コンパクトな形状で従来品比最大４０倍の高分解能化を可能にした。回転方向の判別もできる。

　商品化の第１弾は、標準的な玉軸受（＃６２０２：内径φ１５ミリ、外径φ３５ミリ相当品）で、１回転当たり最大１２８０パルス（１パルス当たり回転角度で約０.３度に相当）の２相信号（Ａ、Ｂ相）を出力するユニット。

　今後は、同開発品をカラー複写機、事務機などの高精細化や、回転制御機器の省エネルギー化に貢献できる商品としてラインアップを拡充して、拡販していく。

　同社は、回転センサー付き軸受で２０１０年に年間１０億円の販売を目指している。