高性能サーバー向け32ギガバイトLRDIMM

　韓国のサムスン電子はこのほど、高性能サーバー向けとして３２ギガバイトＬＲＤＩＭＭを開発したと発表した。ＬＲＤＩＭＭは、ＣＰＵとメモリー間でデータ伝送を行う際のメモリーバスのロードを減らしたモジュール。３２ギガバイト製品開発は業界初となる。

　 サムスンは今年下半期から、同製品の量産を開始する計画。

　 ３２ギガバイトＬＲＤＩＭＭは、４０ナノメートル級のプロセス技術で生産したサムスンの４ギガビットＤＤＲ３チップ７２個と、メモリーサブシステムのロードを大幅低減するメモリーバッファチップにより構成。仮想化やクラウドコンピューティングなど、高性能アプリケーション向けに設計された次世代サーバーに最適という。

　 これを使用することで、メモリー容量をＣＰＵ当たり最大３８４ギガバイトまで拡張可能。２ウェイのサーバーシステムでは、３２ギガバイトのＤＤＲ３　ＲＤＩＭＭを搭載した５１２ギガバイト・サーバーシステムの１.５倍、７６８ギガバイトまで容量を拡張できる。

　 ＬＲＤＩＭＭ搭載サーバーのデータ処理能力は１３３３メガビット秒。動作電圧は１.３５Ｖと１.５Ｖに対応する。