電波プロダクトニュース
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高分子有機ELディスプレイ セイコーエプソンは4日、同社のインクジェット技術により成膜した世界最高の解像度(画素ピッチ100ppi)で2.8インチサイズの26万色フルカラー高分子有機ELディスプレイを試作したと発表した。 今回の試作品は、エプソンとかねてから共同開発を進めてきた英国のケンブリッジ・ディスプレー・テクノロジー社(CDT社)との開発成果。試作品は現在米国サンノゼで開催中のS―D2000学会の中で6日に両社により共同発表される。 高分子系はインクジェット技術による成膜が可能で、高精度パターニングが可能なことから高精細ディスプ レイに適している。 また、高いスループットで成膜することができるほか、材料をほとんど無駄にしない地球環境に考慮したプロセス、大型パネル化が容易などの特徴がある。 今回、エプソンはCDT社が開発した高分子材料を用いて、エプソンが得意とするインクジェット技術の成膜により26万色フルカラー高分子有機ELディスプレイの試作に成功した。 日系メーカーの多くはこれまで低分子材料を使った有機ELを中心に開発してきたが、先月末には東芝が世界で初めて高分子材料を使った6ビット64階調26万色フルカラー表示の高分子有機ELディスプレイを発表している。 有機ELは低温ポリシリコンTFT液晶と比べて薄型軽量が可能なことや、黒がかった場面で消費電力が少ないなどの低消費電力、応答速度が速いなどの特徴がある。低分子有機ELとの比較ではディスプレイの大型 の領域をカバーできるメリットがある。 |
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