小型携帯機器の小型・薄型・軽量化ニーズに応える業界初の0603サイズのツエナ―ダイオードとショットキーバリアダイオード

　ロームは、業界のトップを切って、世界最小の０６０３サイズのツェナーダイオード、ショットキーバリアダイオードの量産を、６月から開始する。携帯電話、ＤＳＣなどの小型携帯機器の小型、薄型、軽量化ニーズに応え、外形寸法０.６×０.３×０.３ミリを実現した。これまでは、１００６サイズ（１.０×０.６ミリ）が業界で最小だった。

　 ツェナーダイオードは７品種、ショットキーバリアダイオードは２品種を取り揃えた。いずれも、０６０３サイズながら１００６サイズ、１４０６（１.４×０.６ミリ）サイズと同じ１００ｍＷのパッケージパワーを保証した。ともに、電源および電源まわりに供給する。同時に、０６０３サイズのＰＩＮダイオード１品種も量産する。

　 いずれも今月にサンプル出荷（サンプル価格１００円/個）を開始し、６月から０６０３サイズのダイオードシリーズとして、月産能力１千万個で量産に入る。前工程は、ローム・ワコーデバイス（岡山県笠岡市）で、後工程は、ローム・ワコーで行う。

　 今回の新製品は、独自のチップデバイス構造と超精密加工技術を採用し、１００６サイズ、１４０６サイズと同等の電気特性を０６０３サイズで実現した。１００６サイズの同社従来品に比べ、実装面積で６７％減、薄さでも２０％減とした。２６０度Ｃリフローハンダ対応。

　 ツェナーダイオードは、ツェナー電圧４.７/５.１/５.６/６.２/６.８/７.５/８.２ミリの７品種。ショットキーバリアダイオードは、順方向電圧（ＩＦ＝１０ｍＡ）０.４６/０.３７Ｖの２品種。
　 ＰＩＮダイオードは、高周波抵抗２.０Ωｍａｘ（ＩＦ＝１０ｍＡ、ｆ＝１００メガヘルツ）。